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Channel: ゴルフ・ストーリー|ゴル天がお届けする、あらゆるゴルフライフに関連したよもやま話
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小技で凌いだ竹田が日本女子OP初制覇 –雑草リモートゴルファーの徒然日記Round 154

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NAGO, JAPAN - SEPTEMBER 08: Rio Takeda of Japan poses with the trophy after winning the tournament following the final round of SONY JLPGA CHAMPIONSHIP at Kanehide Kise Country Club on September 08, 2024 in Nago, Okinawa, Japan. (Photo by Hiromu Sasaki/JLPGA via Getty Images)

竹田麗央がドライバーを振りちぎって、国内ツアー史上過去最長のタフなコース・大利根カントリークラブ西コース(茨城県坂東市=6845㍎、パー72)をねじ伏せました。

最終日最終組は、メルセデスランキングと平均ストローク首位を争う竹田と山下美夢有が、8アンダーで並んでスタート。ティーショットでは竹田が20~30㍎も山下をアウトドライブ。400㍎前後のパー4では、竹田が7~8番前後のアイアンでピンを狙い、山下はユーティリティーでピンを狙う。飛距離のハンデをどれだけ山下が克服しながら、粘っていくかが勝負の分かれ目でした。

しかし前半はショット力を生かして竹田がいずれも400㍎を越える3番と8番で2打目をピンそばにつけてバーディー。対して、フェアウエーから長いクラブを持つ山下は、積極的にピンを狙ったものの、グリーン外からのアプローチでリカバリーできず、バーディーの後にボギーを打つ苦しい展開。結局、山下は33ラウンドぶりのオーバーパーとなり、3打差の3位に終わりました。

一方の竹田は、グリーン回りからのアプローチが光りました。12番パー3では、ティーショットをミスしながらも、深いラフからの約20㍎のアプローチをロブショットでパーセーブ。続く13番の短いパー5でもナイスアプローチでバーディーを奪いましたが、その後は必死でパーをセーブする展開。まさに山下のお株を奪うリカバリーで首位を譲りませんでした。

優勝後のインタビューで「明愛さんが追いかけてきて苦しかったですが、パーパットが決まった。自分を信じて、ロブショットが成功してよかった」と語った竹田。最終18番では、ギャラリーの携帯音でアドレスから仕切り直す一幕も、何事もなかったようにドライバーを振りちぎり、フェアウエー真ん中へ。決して表情を緩めることなく、最終日を70にまとめ、通算10アンダーで女子プロ選手権に続くメジャー2勝目と、今季7勝目を手にしました。

「ボギーが来ても、バーディーが来ても、表情に出さずにプレーすることを心がけた」と竹田。メンタルコントロールもさすがで、もはや国内ツアーでは敵なしの状態。今回の優勝でメルセデスランキングは3000㌽を越え、平均ストロークも69.2793となり、前週首位の山下を抜いて首位に立ちました。「いつかは海外メジャーで勝ちたい」と宣言する21歳が、不動裕理の持つ国内ツアーの最多勝記録(10勝)を塗り替えて海を渡るのか。終盤戦の竹田のプレーから目が離せません。

時田 弘光

~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁と戦っています。

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